2020年4月にコロラドにある米国企業から着任しました。工学部での教育研究は単なる学問探求のためだけではなく、その成果を社会に還元することも目的としています。学部では基礎勉強をしますが4年生になるとそれを用いて応用するための研究が始まります。基礎的な勉強は社会にでてすぐには役立たないかもしれません。しかし将来皆さんが壁にぶつかったときにこれらの基礎力は非常に重要となります。大学ではすぐに役立つことではなく役に立つかたたないかわからないことを勉強するところであることを覚えておいてください。大学院前期に進むとさらに職人的な技術も必要となり、大学院後期では研究者に近いところまで上り詰めます。大学院に進まず会社に進んでもまず職人的なことをやることから始めます。どのような道に進むにしても工学部での勉強は将来皆さんのためになるということだけは言えると思います。米国においては工学部に進める学生はごく一部の選ばれた人達であることも覚えておいてください。