センター長メッセージ

 我が国の大学は、理工系を中心とした研究面で国際的に評価される優れた成果が多いにもかかわらず、留学生や海外の教育者・研究者の受入れや海外の大学との教育の連携に課題があると言われています。

 大学の国際化により、多様な文化や背景を持つ者がともに学び、新たな知的発見をすることにより、知識技能のみならず人格的にも大きな成長が期待できます。また、急速に進む社会や産業界のグローバル化の中で、大学の教育研究機能が、社会の発展を支える重要な要素のひとつとして、国際競争力を高めることが求められています。

 このような背景の下に、2014年に3部門から構成される国際連携推進センターが設立されました。国際研究ネットワーク部門は、各種海外留学生派遣・交流事業や国際的な研究ネットワークの構築と推進を行い、国際工学教育研究推進部門は、優れた教育研究の内容やシステムを工学教育が未成熟な海外の大学に移転し、現地の工学教育の拡充ならびに先端研究の推進を行っています。アジア・アフリカ循環型社会事業部門は、アジア・アフリカにおける共同研究・開発と循環型社会工学分野の技術者・研究者の育成事業を行っています。

 これらの事業を通じて、工学研究科の大学院生および留学生による合同学習・プロジェクトの実施により、グローバルに活躍できる技術者・研究者へと成長できるように支援しています。

センター長 松田 浩