国立大学法人 長崎大学

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センター長 山口朝彦

 工学の基礎学力,基礎に裏打ちされた応用力,自発的に考える力,コミュニケーション能力,これらは,技術系企業の人事に企業はどのような人材を国立大学の工学部に求めているか,と質問したときに多くの企業から返される回答です.工学部を構成する「機械工学コース」「電気電子工学コース」「構造工学コース」「社会環境デザイン工学コース」「化学・物質工学コース」の5コースは工学基礎にそれぞれ独自の専門性を加えてカリキュラムを構成し,学生が基礎学力をそれぞれの専門の応用に活かし,自発的に考え,グループ内外でコミュニケーションを取りながら研究課題を解決できるよう,学生教育に当っています.その教育の中で,コース共通またはコース横断的,さらには学年の縦のつながりを取り入れた教育を支援する役割を担うのが工学教育支援センターです.
 工学教育支援センターは4つの部門と創造工房から構成されて運用していますが,なかでも特徴的な「創成プロジェクト」について簡単に紹介させていただきます.創成プロジェクトは工学部の1年生から4年生まで全学年の学生が参加できるエンジニアリング・デザインの授業です.企業,自治体,教員から出された未解決の課題を,学生グループ,課題を出した組織,およびアドバイス教員で協力して解決していきます.最終結果は学内でコンテストを実施し,優秀な成績を収めたチームは本学代表として,新潟大学,富山大学とともに実施している「ものづくりアイデア展」に出典しています.他コース,他学年の学生で協力して問題解決に当たり,「ものづくりアイデア展」に出典すれば他大学の学生とのつながりもできる貴重な機会にもなっています.複数年の参加も可能ですので,学生の皆さんは積極的に参加を検討してください.